泣き入りひきつけ(憤怒けいれん)とは?
「憤怒けいれん」という言葉は聞きなれない人も
多いかもしれませんが、「泣き入りひきつけ」
という言葉は聞いた事がありますよね。
赤ちゃんが泣きすぎた時に起こる発作だと
認知されていますが、具体的に何が原因で、
どんな症状が起こるのか詳しく見ていきましょう。
泣き入りひきつけの具体的な症状
「憤怒けいれん」とは別名「泣き入りひきつけ」
と呼ばれます。
けいれんと呼ばれる事から体が震える症状だけ
だと思っていませんか?実は大きく異なります。
目の当たりにした時、赤ちゃんの様子に大人の方が
パニックになるかもしれません。泣き入りひきつけは
生後半年〜3歳頃までの子どもに見られる事が
多いです。激しく泣きすぎた時に症状が出ます。
息を吐いた状態で呼吸が止まり、
唇が真っ青から紫色に変化します。
手足が激しくふるえ出して、目を白く剥き、
体が固まります。症状は長いと数分間
続く事もあります。
泣き入りひきつけが起こる原因
乳児の頃は脳がまだ未発達なので、
何かしらの刺激が起こった時に上手く対応が
できません。刺激が起こった時に脳で対処
できないと赤ちゃんにとっては強いストレスと
なります。そのストレスが全身にけいれんとして
現れてくるのです。
また、憤怒けいれんの代表的な症状として、
息を吐いたまま呼吸が止まります。
これが脳にとって低酸素の状態を引き起こし、
けいれんに繋がっていると考えられています。
ただし、まだはっきりとした原因が解明されて
いるわけではありません。
泣き入りひきつけが起こった時の対処法
起こっているけいれんが憤怒けいれんか、
その他のけいれんか見極めましょう。
熱性けいれんと大きく違う所は、発熱の有無です。
熱性けいれんは高熱が出ている時に起こしますが、
憤怒けいれんは平熱の状態で起こります。
そして、憤怒けいれんは発作の出始めに息を
吐きながら呼吸が止まりますが、
熱性けいれんではこの症状は見られません。
憤怒けいれんが起こった時は何かしらの
大きな刺激を与えられた時ですので、
一時的な症状です。
赤ちゃんの4%前後の子どもが発症した事の
ある症状ですので、特別な病気ではありません。
大人が慌てずに正確に対処してあげましょう。
けいれんを起こしている体をさすったり、手足を
握ったりしないで下さい。刺激を受けた混乱で
起こしているけいれんなので、更に刺激する
事になってしまいます。
ゆっくりと寝転ばせて、着ている服をゆるめて
あげます。勢いで嘔吐した時に嘔吐物が
喉に詰まってしまう危険性があるので、
顔を横に向けた状態で寝かせてあげましょう。
数秒〜数十秒でけいれんが治まる場合は
心配ありません。
もし2分以上けいれんが続く時は後遺症が
出る場合があるのですぐに病院へ連れて
行きましょう。
泣き入りひきつけが出そうになった時
興奮しそうな時や泣きすぎた時、
体が震え始めた時に抱っこして赤ちゃんを
落ち着かせてあげましょう。
親からの過剰な躾が子どもの容量を
オーバーをしてしまった時にも泣き入り
ひきつけは出やすくなります。
出来ない事があっても、厳しく叱責せずに
子どものペースを待ってあげることも
大事です。親も子どもも気持ちに余裕を
持って過ごせるようにしましょう。
赤ちゃんが成長して、脳が発達してくると
急な刺激にも対応できるようになりますので、
泣き入りひきつけは成長過程と共に自然と
治まる事が多いです。
いつまでも続くようであれば一度専門機関に
受診してみるのも良いでしょう。
過剰な躾や決まり事などを子どもに
求めている場合は見直してみましょう。
育児生活の中で楽しめる事が増えると
子どものストレスも軽減していきます。
泣き入りひきつけは精神的なストレスから
起こす事が多いので、赤ちゃんがのびのびと
生活できるように親が配慮してあげる必要が
ありますね。
親のストレスは子どもにも伝わるので、
育児中のストレス発散を親子で見つける事も
大事です。
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