0歳児の運動会〜保育士おすすめの種目や親子競技について経験談〜
保育園や町内で開催される運動会、
お子さんがいるならぜひ一緒に
参加してみたいですよね。
しかし0歳児の赤ちゃんの場合、
一体何をするのかと疑問に感じる
お母さんも多いのではないでしょうか。
そこで今回は私が保育士として経験した
0歳児クラス運動会の経験談を添えながら
0歳児でも親子一緒に楽しめる
種目や親子競技を紹介していきたいと思います。
発達の幅がとても広い0歳児クラスの、運動会の楽しみ方とは
保育園の0歳児クラスは、他の学年とは
異なり一番発達の幅が広いクラスです。
というのも、ただでさえ乳児期は月齢を
重ねるにつれ運動能力や理解力などに
差が生じることに加え、保育園の0歳児クラス
では一般的に上はその年度の4月に
1歳の誕生日を迎えた子から、下は生まれて
間もない子までが一緒に生活を行って
いるからです。
つまり秋に運動会が行われると想定すると
月齢の大きい子で1歳半近くになっている
可能性があり、
小さい子では生後2〜3ヶ月、
ということもありその幅なんと1歳以上も
あるのですね。
こうなると出来ることと出来ないことに
かなりの差が生じてしまいます。
しかし、例えばあんよが出来る子に合わせて
かけっこを行うなど偏った種目になると、
クラスの全員が競技に参加することは
できません。
月齢の小さい子から大きい子まで、
みんなが一緒に楽しめる種目であるべき
ですね。
0歳児の運動会は、年長さんなど年齢の
高い子のように順位を競ったり自分の力を
しっかり出し切ることを目標とする
必要はありません。
興味ある種目や親子競技を通して運動会
という雰囲気を楽しむことが出来れば
御の字でしょう。
また、人見知りや場所見知りの激しい時期に
突入している子も多く、運動会のように
普段とは違う雰囲気の中、知らない人たちが
大勢集まっている状況に泣き出してしまう子も
いるかもしれません。
個人的には、このようなことも含めて
0歳児の運動会は普段の園での様子を
パパやママに見てもらったり、親子で一緒に
競技を楽しむことが赤ちゃんにとって1番大切
なのではないかと思います。
0歳児が運動会で行える種目とは
ではこれまでに述べたことを踏まえ、0歳児が
運動会で行える種目にどのようなものが
あるのか紹介していきたいと思います。
・板やマット山登り
低めの机などの上に板をななめにかけたり
マットをかけるなどして山に見立てて登る
遊びです。
私の勤めていた保育園でも0歳児は戸板登りを
行っていましたよ。
ハイハイが出来る赤ちゃんであれば
登ることは出来ますし、月齢の高い子は
歩いて登ったり、滑り台のようにして
降りても楽しいですね。
また、まだハイハイの出来ない子は保育士や
ママと一緒に応援したり、山の頂上で待っている
のも良いかもしれませんね。
・ハイハイレース
こちらもハイハイ、もしくはずり這いが出来れば
赤ちゃん自身が参加できます。
まだ動けない赤ちゃんであれば保育士やママの
抱っこで参加でも良いでしょう。
とはいえ、運動会本番でどの子もゴールに
向かって一直線に動けるわけではありません。
短い距離で、例えゴール出来ても
出来なくてもその場の雰囲気を楽しむことが
できると良いですね。
・リズム遊び
「競技」ではありませんが運動会で普段
慣れ親しんでいる音楽をかけながら
リズム遊びの様子を見てもらうのも
良いのではないでしょうか。
月齢の高い子であれば曲に合わせて踊ったり
走ったりするでしょうし、まだ動くことが
出来ない赤ちゃんでもパチパチと手をたたいたり、
体を左右に揺らすような可愛い仕草が
見られるかもしれませんね。
0歳児、親子競技は何をする?
続いて親子競技について紹介していきましょう。
赤ちゃんはパパやママが大好き。ここでは
親子競技ならではの子どもたちの笑顔を
見ることが出来るかもしれませんね。
0歳児が行う親子競技は
大きく分けて2つ考えられます。
まずはパパやママと一緒に行う
「ふれあい遊び」です。
音楽をかけて一緒に触れ合いを楽しめば
これも立派な「親子競技」。
しかし、0歳児クラスの中にはまだたっちが
出来なかったり腰が座っていない赤ちゃんも
大勢います。
ですから、ふれあい遊びはパパやママが
赤ちゃんを抱っこしながら行えるものや、
座ったパパやママの足に寝かせながら
行える遊びのほうが、全員が楽しむことが
できるかと思います。
もう1つは、赤ちゃんと一緒に
パパやママが頑張り順位を争う競技です。
具体的には赤ちゃんを抱っこやおんぶで
抱えながら走る「かけっこ」や、
赤ちゃんの着替えを行う速さを競う
「早着替え競争」がこれにあたります。
こちらは順位がかかっていますので
勝負事が好きなパパやママは燃えるかも
しれませんね。しかし、赤ちゃんを
かかえながら走る場合には十分安全に注意し、
無理をしすぎないようにしてください。
いずれにしてもまだ0歳なのですから、
赤ちゃん自身が「競技」と名の付く
種目に挑戦出来るわけではありません。
親子競技では、いつもと違う環境の中で
お子さんとの触れ合いを楽しんでみては
いかがでしょうか。
0歳児クラス、運動会の経験談
私は0歳児クラスを受け持ち運動会も
経験しました。
私のクラスは秋に行われた運動会時点で1番上は
約1歳半、ほとんどの子はハイハイが
できていましたが、生後5ヶ月の子が
1人おり、幅広い月齢の子が在籍していました。
クラスで行った種目は「戸板登り」です。
低めの机にすべりにくい板をたてかけ、
登ったり降りたりする遊びを楽しみました。
ハイハイの子、あんよの子と発達も様々なので
机の高さは低いものと少し高いものの
2種類を用意しましたよ。
本番はどの子もすぐに登り降りを楽しめる
わけではなく、緊張して抱っこを求めたり
固まってしまう子もいましたが、おもちゃで
誘ったり、保育士が一緒に登ってみたりと
とにかく楽しむことを最優先しました。
中にはちょうど競技が始まるところで
お昼寝してしまう子もいましたが、
そんな愛らしい姿も会場の笑いを誘い、
和ませてくれた一場面です。
また、まだ動くことの出来ない子は
保育士の抱っこで近くまで行き
みんなの応援を頑張りましたよ。
その後の親子競技では「ふれあい遊び」を
行いました。クラス全員が楽しめるよう
「ぶらんこ」というパパやママが
赤ちゃんを抱っこしてゆらゆら揺らす遊びや、
赤ちゃんを寝かせて行うことの出来る
「くすぐり遊び」を楽しみました。
どの子も大好きなパパやママと一緒に
触れ合えて良い笑顔だったことを
覚えています。
0歳児は長いことじっとしていられません
ので、一番早い時間に競技が終わります。
しかし自分の競技が終わった後も、家族と
一緒にお兄さんお姉さんたちの種目を見ながら
楽しんでいた子が多かったと聞きました。
0歳児の運動会は、親子そろって雰囲気を楽しむことを大切に
0歳児なのだから運動会に参加しても
どうせまだ何もできないだろう、と
考えがちですが、赤ちゃんだって楽しむ
ことの出来る種目はたくさんあります。
まだまだ順位を競うことは出来ませんが、
この時期だからこその可愛らしい姿を
見ることが出来るかもしれません。
親子そろって普段とはちょっと違った環境を
楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。
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