6歳になってもおねしょをしてしまう原因は?生活習慣の改善や対策

6歳になってもおねしょをしてしまう原因は?生活習慣の改善や対策

 

赤ちゃんの頃、おしっこは昼夜関係なく作られ、
膀胱がいっぱいになると出しています。

 

2〜3歳では朝起きて夜寝るという生活習慣も
出来てきて、昼と夜とで作られるおしっこに
違いが出てきます。4〜5歳になると、
膀胱も大きくなり、夜中にトイレに起きたり、
おねしょしたりもなくなってきます。

 

小学生になる頃には全体の9割の子どもが
おねしょしなくなるといいます。
残りの1割の子どものママは、心配ですよね。

 

「6歳になってもおねしょする。
身体のどこかおかしいの?」

 

そんな心配のママに、原因や対策を
ご紹介します。

「おねしょ」のタイプ

 

おねしょはおしっこを溜める膀胱の容量と
夜間に作られるおしっこの量の
アンマッチによって起こります。

 

パターンは下記の3つです。
どのタイプになるのか知っておきましょう。

 

@多尿型:膀胱の容量が200ml以上あり、尿の濃度が薄い場合

 

A膀胱型:膀胱の容量が200ml以下で、尿の濃度は正常の場合

 

B混合型:膀胱の容量が200ml以下で、尿の濃度が薄い場合

 

朝起きた時、市販されている計量カップなどで
おしっこをはかり、おねしょの有無と
合わせて毎日記録します。

 

おねしょをしなかった日にシールを張るなどの
成功カレンダーを作ってあげると、
子ども自身の励みになります。

 

200ml以上の数字が出た際には、
夕食後から寝るまでの水分の取り方に
注意が必要です。

 

逆におしっこの量が少なければ、
膀胱が小さいことが考えられますので、
便秘になっていないか、日中のトイレの
回数なども記録していきましょう。

 

紙おむつを使用している場合は、
朝のぬれた紙おむつ(g)−元の紙おむつ(g)+朝一番の尿(ml)で計測をします。

 

また合わせて、就寝時間や起床時間時間の
記録をとることも、後に病院を受診する
場合に役立ちます。

 

 

生活習慣の改善

 

生活習慣を幾つか見直すことで、
改善されることもあります。
そのうちの幾つかをご紹介します。

 

〇すべてのタイプの子どもに
・規則正しい生活 
・寝る時に体を冷やさない 
・寝る直前にトイレに行く
・夜中に起こさない
無理に夜中に起こしてトイレに行かせると、
体がその時間にトイレに行く習慣を覚えてしまい、
逆に治るまでに時間がかかる場合があります。

 

 

@多尿型の場合
水分・塩分のコントロール:夕食後は水分摂取は
コップ1杯程度の水のみにします。

 

塩分はおしっこの量を増やすだけでなく、
喉も乾きますので、夕飯時から塩分
控えめに気を付けましょう。

 

 

A膀胱型の場合
我慢尿の計測:午前中は水分を多めに取り、
便秘解消やおしっこをたくさん
作ることを意識します。

 

日中自宅にいる時は尿意を感じてから
トイレに行くのを少し我慢します。
これによって膀胱を大きくする
トレーニングをします。

 

 

子どもの心ケア

 

おねしょをしてしまい、恥ずかしいと
子ども自身も感じています。

 

寝ている間の無意識のことを怒られたり、
他の子と比べたりするような言葉を
言われてしまうと、過度な
ストレスがかかり、更に治りにくくなります。

 

また自信喪失や自己否定感から、
睡眠障害を起こしたり、学習や日常生活まで
支障をきたす場合もあります。

 

親側も忙しい朝におねしょ布団を
干したりすることで、
苛立ちや情けない気持ちでいっぱいに
なるかもしれません。

 

笑顔で「気にしなくていいよ」とは
言う気持ちになれなくても、
「痒くなるから早く着替えようね」
と子どもを気遣う言葉はかけてあげて下さい。

 

おねしょをしなかった日は、
しっかり褒めてあげて下さい。

 

思い切り褒めることが出来なくても、
成功カレンダーを作成して、
「カレンダーにシール貼っておくね」
と言ってあげてみて下さい。

 

翌日には自分でシールを貼りたいと、
頑張る意欲が出るかもしれません。

 

 

おねしょに備えて

 

おねしょは体の成長に伴って必ず治りますが、
決して今日やって明日からOKと
いうことではありません。

 

焦らず気長に、子どもと一緒に
頑張ってほしいと思います。

 

しかしながら、おねしょ布団を
干したり洗ったり、取れない臭いに
困り続けてもいられません。

 

赤ちゃん・介護用の防水シートを
利用したり、事前におねしょ対策を
しておくことは親の負担軽減になります。

 

子どもが嫌がらなければオムツの
利用をしてもOKです。

 

オムツを利用することで
安心する子もいれば、オムツをすることを
恥ずかしいと負荷に感じる子もいますので、
しっかりと子どもの気持ちを汲み取って、
上手に使っていきましょう。

 

濡らしてしまった布団はお風呂場に持って行き、
40℃くらいのぬるま湯をゆっくりかけて
尿を洗い流します。

 

70℃以上になると、逆に尿素を固まらせて
しまいますので注意です。

 

脱臭スプレーを使ってから
天日干しをするのも効果的です。

 

 

一人で悩まずに病院へ

 

「6歳になってもおねしょをするなんて」と
心配でも恥ずかしい気持ちで、なかなか人に
相談したりしにくいものですが、
小学生になって治らないのであれば
小児科・泌尿器科を受診して下さい。

 

そこに大きな病気が眠っている場合もあります。

 

受診して、身体的に異常がなければ、
親子と医師とで協力しながらおねしょ
卒業を目指しましょう。

 

すぐによくなるものではありませんが、
医師の口から「大きくなれば治ります」
と聞くだけでも、得られる心のゆとりは
大きいのではないでしょうか。

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