赤ちゃんに白湯はいつから?〜飲まない時に試して欲しい飲ませ方〜
赤ちゃんが産まれて、
慣れない子育てに少しずつ慣れて来た頃。
白湯をいつから飲ませようか
悩んでいるお母さんが
いるのではないでしょうか?
周りの子育て経験者のアドバイスを受けて
白湯を飲ませようと試みたものの、
赤ちゃんが飲んでくれないと、
脱水症状や便秘になってしまうの
ではないかと不安になりますよね。
今回はなぜ、赤ちゃんは白湯を飲まないのか
その原因と対策について
ご紹介したいと思います。
白湯はいつから?なぜ飲んでくれないの?
白湯を始める時期は、はっきりと
決まっていません。しかし、水分補給として
与える場合は、生後2か月以降が
いいと言われています。
その理由は赤ちゃんの未熟な胃腸へ
無理な負担をかけさせないためです。
また、白湯を飲ませる時期は
目的によって違いますので、
離乳食を始める準備の為に飲ませる場合は
生後5、6か月を目安に始めるといいでしょう。
しかし、いざ赤ちゃんへ白湯を飲ませよう
としても、飲んでくれないことがよくありますが、
それはなぜでしょうか?
母乳やミルクはほんのりと甘さがあります。
赤ちゃんの味覚はお母さんのおなかの中
にいる時から発達し妊娠20週を過ぎると、
甘味と苦みの違いを感じ始めます。
赤ちゃんは味の違いが分かるので
母乳やミルクをおいしいと感じます。
産まれてからずっと母乳とミルクを
飲んでいるので赤ちゃんはこの味に
慣れてしまい味がない白湯はおいしくないと
感じるので、与えても飲まないのです。
大人も子供も味がしないものは
好みませんので、それは赤ちゃんでも
当然のことなのかもしれません。
また、完全母乳の赤ちゃんだと哺乳瓶の乳首の
触感やシリコン・ゴムの匂いが
苦手で慣れていないため、
哺乳瓶が嫌だという赤ちゃんもいます。
我が家の子供たちもなかなか
白湯を飲んでくれませんでした。
上の子は哺乳瓶にあまり抵抗はないものの
白湯を与えると、ちょっと口に含んだだけで
しかめっ面をして飲んでくれず
何度か様子を見ながら白湯を飲ませるうちに、
徐々に少しずつ飲めるようになりましたが
下の子は、哺乳瓶の乳首が苦手で哺乳瓶を
全く使う事が出来ず白湯を
受け付けてくれませんでした。
離乳食が始まる時にようやく少しずつ
スプーンを使って白湯が飲めるようになったので
赤ちゃんによっても白湯の受け入れ方が
違うなと感じました。
白湯のメリット
白湯は人によって飲ませる・飲ませないと
意見が分かれています。
では、白湯を飲ませるとどんなメリット
があるのか考えていきましょう。
・水分の補給
・授乳間隔の調整
・離乳食へ進む準備
・お通じをよくする
・薬を与えやすい
・哺乳瓶に慣らし、混合育児を始める準備
一番のメリットは水分補給が出来ることです。
お風呂上りや、汗をかいたとき、
また発熱や下痢などの場合も
ミルクや母乳以外で水分補給ができると
とても便利です。
次に、ミルクで育児をしている場合、
母乳と違って消化に時間がかかるので
胃へ負担がかかります。
子供がぐずった時にミルクの準備をしなくても、
白湯を飲ませる事ができれば、
授乳間隔の調整が出来きます。
また、離乳食が始まる前の時期から
少しずつ白湯を与える事により、
離乳食が始まった時に無理なく進める事が
出来ると言われています。
ミルク以外の味に慣れていれば
離乳食が始まっても
食べなくて困るという事が少ないのです。
離乳食が始まれば、母乳やミルクの摂取量が
減りますので水分が足りなくなります。
いままで快便だった赤ちゃんは
便秘しやすくなるので、そんな時に
白湯を飲ませる事で胃腸を刺激し、
お通じをよくします。
もし、赤ちゃんが体調を崩して病院から
粉薬を処方された場合は粉薬を
水に溶かせば与える事ができます。
白湯になれていると粉薬を
スムーズに飲ませる事ができるのです。
そして、育休中のお母さんの悩みとして
仕事復帰の際に、混合育児へ
切り替える時の大変さがあります。
初めから混合育児をしている場合は問題ない
のですが、完全母乳で育てている場合、
急にミルクに切り替えようとすると、哺乳瓶に
慣れていないためミルクを飲んでくれず
切り替えが難航してしまう事があります。
仕事復帰に限らず、お母さんが体調が悪くて
授乳できない時や夫や祖父母へ預ける時でも
ミルクに慣れていると安心して預ける事
ができるので、その準備として白湯に
慣れていると、混合育児への切り替えが
しやすくなります。
白湯のデメリット
白湯を飲ませるメリットがあるのに対し、
デメリットもあります。
考えられるデメリットとしては
・水の安全性と手間
・コストの問題
・アレルギーとの関連性
水道水には様々な成分が入っていますが、
有名なもので塩素やカルキがあります。
水を沸騰させることで塩素やカルキを除去
することはできますが完全除去はできません。
また水道水の中に含まれる有機物と
塩素は沸騰させることにより化学反応を起こし、
トリハロメタンという発がん物質ができ、
増えてしまいます。
このトリハロメタンは10分以上、
水を沸騰させる必要があるので
白湯を作るのに時間がかかります。
衛生面から白湯の作り置きは
避けた方がいいので、飲ませる度に
白湯の準備をしたり、哺乳瓶の消毒を
考えると手間がかかるので、
飲ませたいときにすぐ飲ませる事が
できない不便さがあります。
水の安全性を考えて、
最近は赤ちゃん用のミネラルウォーターや
ウォーターサーバーを使う人も増えてきましたが
継続的に使うとコストがかかります。
また、ウォーターサーバーだと
定期的なメンテナンスも必要となるので
経済的負担も問題となってきます。
産まれたばかりの赤ちゃんは、
臓器が未熟で免疫力がとても弱いです。
ただの水だから大丈夫だと思いがちですが、
水に含まれるわずかな成分でも、
過剰反応してしまう可能性があり
アレルギーを発症するリスクが
高くなるという意見もあります。
特に両親がアレルギー体質の場合は、
安易に早い時期から白湯を飲ませる事をせず
赤ちゃんの様子を見て飲ませる時期を
遅らせた方がいいかもしれません。
嫌がって飲まない時の飲ませ方
白湯を飲ませる一番いい方法は、
のどが渇くタイミングで飲ませてみる事が
無理なく進められるポイントです。
いつもはイヤイヤしてても、
のどが渇いている時は飲んでくれるかもしれません。
その際は、10〜30ccぐらいを与え、
様子を見てみましょう。あまり飲ませると
母乳やミルクを飲まなくなってしまいますし
はじめは少ししか白湯を飲まないので
多めに準備する必要もありません。
もし、哺乳瓶を嫌がる場合は
スプーンを使って与えてみるのもおススメです。
私も子供たちへスプーンを使って
あげたりしましたが、哺乳瓶を
準備する手間が省けるのと
飲ませた後の後片付けが楽でした。
スプーンは離乳食用を使うと、
赤ちゃんの口にちょうど合うので、
飲ませやすく嫌がりませんでした。
最初はびっくりして口から白湯をこぼしたり、
拒否をしていましたが、お風呂上りに何度か
白湯をあげているとだんだんと
慣れてきて飲んでくれるようになりました。
また、便秘がちの赤ちゃんには、
白湯にオリゴ糖を混ぜると便が出やすくなります。
母乳には、オリゴ糖が豊富に含まれているので、
母乳を飲んでいる赤ちゃんがミルクを飲んでいる
赤ちゃんに比べて便通がいいと
言われるのはそのためです。
オリゴ糖を与える場合は、天然で
添加物が入っていないのを選ぶと安心です。
与える目安は生後6か月未満であれば
0.5グラム〜、生後6か月以上は
1グラム〜2グラム程度と言われています。
粉末ですと、白湯に溶かしやすいので、
赤ちゃんも飲みやすくなります。
オリゴ糖はほんのりと甘味がありますので
赤ちゃんも白湯に比べておいしく
飲んでくれると思います。
特に、離乳食を始めている赤ちゃんであれば、
水分摂取量が減っているので、
便秘の改善や予防に繋がりおススメです。
白湯は無理なく様子を見て判断しよう
白湯は赤ちゃんにとって
必ず必要なものではありません。
最近では母乳・ミルクで赤ちゃんの水分補給は
十分だと言われています。
白湯にはメリット・デメリットがあり
子供によって白湯の受け入れ方も様々です。
赤ちゃんの様子を見ながら判断し、
飲まない時は、時期をずらしてみようかな?と
気楽に考えると、赤ちゃんもお母さんも
ストレスを感じずに無理なく
取り組めると思います。
赤ちゃんはこれからもどんどん成長していきます。
笑顔で、楽しい子育てが出来るといいですね。
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