3歳、4歳児お昼寝はする?〜1日に必要な睡眠時間について〜
3歳〜4歳になる幼稚園・保育園の年少組。
入園してから保育園では
お昼寝時間がありますが、
幼稚園は夏の期間しかお昼寝の時間を
設けないところも多く、
園から帰宅後は子どもはフラフラ状態。
お昼寝時間を設けてくれてもいいのに。
そんな風に感じたママは少なくないでしょう。
逆に保育園に入ったけれど、
昼寝の時間にゆっくり休めるせいか、
夜になっても全然寝ようとしないで
お困りのママもいらっしゃいます。
保育園に通う子はお昼寝時間のせいで
夜型になってしまっているのではと、
驚きの記事が新聞に載ったこともあります。
子どもたちにとって眠りとは
どんなものであるのか。
3歳〜4歳児のお昼寝は
必要なのか、不要なのか。
考えていきたいと思います。
睡眠が必要な理由
人間の欲求の1つである睡眠欲ですが、
これが満たされない(眠れない)状態が
何日も続くと、、人は身体・精神共に
正常な状態でいることはできません。
これは大人でも子どもでも同様で、
睡眠は人にとって生命を維持するためにも
必要なものです。
睡眠が必要な理由は「体と脳の休息」
「ホルモンバランスの調整」「記憶の整理」
を、人は眠っている時に行うためです。
そのために必要な一日の睡眠時間は
大人で8時間〜9時間、
3歳〜4歳の子どもでは11時間〜13時間
といわれています。
睡眠時間の不足による弊害
睡眠時間が不足してくると、人体にどのような
影響がでるのでしょう。
体や脳が十分な休息がとれずに疲労状態では、
当然フラフラでまともに歩けないこともあります。
お昼寝なしで園から帰ってきた子どもが
ボーっとしてフラフラなのは、この状態です。
また睡眠中には多くの成長ホルモンが
分泌されます。
これは子どもの成長はもちろん、
大人にも必要なホルモンで、分泌が少ないと
脂肪が体に溜まりやすくなり、
肥満の原因となることもあります。
他にも睡眠が不十分になると自律神経の乱れから
興奮作用をもつ交感神経優位となり、
脳がリラックスできない状態が続きます。
これが脳にとって大きなストレスとなり、
日中もイライラしやすかったり、
怒りやすく落ち着きがない状態が続きます。
集中力に欠けていたり
落ち着きのない子どもの様子に、
発達障害(アスペルガー症候群・ADHDなど)
ではないかと検査を受けた結果、睡眠不足による
情緒不安定であると判明したケースもあります。
このような副交感神経が優位にならない
状態が続くことで、腸内の悪玉菌が増えて、
リンパ球の機能が低下するなど、
免疫力が低下する要因にもなり、
風邪をひきやすい子どもになることもあります。
お昼寝は必要?
3歳〜4歳という年齢は「朝起きて夜眠る」
という基本リズムを築く時期となり、
これからの健康な生活を考える上で
大切な時期とも言えます。
最も大切なのは毎日朝日を浴びられる
時間に起きて、体内時計を整えることです。
夜8時に寝て、朝の7時に起きるのが理想です。
この場合の睡眠時間は11時間と
十分あるように見えますが、
あくまで3歳〜4歳の子どもに
必要な睡眠時間の最低ラインです。
足りない分の睡眠をお昼寝で
確保してあげる必要があります。
1時間〜2時間のお昼寝をすることで、
夜間では足りない休息時間を補います。
ここで気をつけたいのが、お昼寝の時間に
部屋を暗くしてしまうと、脳が「今は夜」
と錯覚してしまい、体内時計が
狂ってしまうこともあります。
結果、夜遅くなっても寝てくれないという
事態になります。
必要な睡眠時間は個人差が
3歳〜4歳児に必要な睡眠時間は
11時間〜13時間とこれまで
述べてきましたが、これは
あくまで理想の時間です。
適正睡眠時間は個々によって
バラつきがありますので、必ずしも
この時間に囚われることはありません。
平均的な理想睡眠時間を確保しており、
朝子どもがスッキリと起きられるのであれば、
昼寝はしなくてもその子の生活リズムは
出来上がっています。
無理にお昼寝させようとするよりも、
気持ちをリラックスさせる時間
にするといいでしょう。
DVDなどの映像による刺激は、
子どもが大人しくしていても
脳に強い刺激を与えるため、
おすすめはできません。
親子で本読むなど、ママと一緒に
子どもが落ち着ける時間だと思って下さい。
一緒に横になって話をするだけでも、
ママにとっても子どもにとっても
有意義だと思います。
逆に13時間以上の睡眠時間を必要とする
子どももいます。私の三人の息子のうちの
一人はこのパターンで、園から帰って
すぐ寝てしまい、夕飯も食べずに
朝を迎えることもありました。
この為、園から帰ってすぐにお風呂に入れて、
おやつではなく軽食を取らせました。
夕飯の時間に起きていれば、
他の子よりもご飯を少なめで準備し、
起きなければそれでもいいやくらいの
気持ちで過ごしました。
もし深夜お腹が空いて起きてきても
いいように、夜食用のおにぎりを
2つほど準備しておきました。
朝の目覚めがスッキリしていればOK
お昼寝を必要とする子と
そうでない子と個人差があります。
子どもによってはお昼寝が必要な日と
そうでない日だってあるでしょう。
ママのタイムスケジュールと全然違う時間に
スイッチが切れて寝てしまったり、
寝てくれなかったりと振り回されることも多く、
戸惑うママも多いことでしょう。
子どものことを一番近くで見ている
ママだからこそ、逆に翻弄されて
しまうのかもしれません。
「寝ない時はゆったりとリラックス出来るように」
「寝る時は疲れがしっかりとれるように」
次の日の朝に疲れが残らないように
してあげることが、ママにしか
できない大切な役目です。
目覚めた時に「おはよう、元気?」
と声をかけてあげて下さい。
素敵な笑顔が返ってきたら、ママも
1日分の元気をもらえるのではないでしょうか。
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