1歳児、言葉が遅い、大丈夫?原因や気を付けたいママの行動
初めて一人で歩いたり、「ママ」「パパ」などの
言葉が出てきたり、記念すべき
感動の一瞬が多い1歳。
ママが仕事をしている場合、
保育園などに預けて会社に復帰される
方もみえるでしょう。
他の子どもと過ごしてるのを見て、
「あれ?」と、思うこともありますよね。
同じ1歳であっても2単語を話せる子から、
やっと「ママ」ぐらいは言える程度の子、
ほとんど言葉を発しない子まで、
その差は広く、ひょっとしたら
言葉が遅いのではと感じるママも
多いのではないでしょうか。
なぜそこまでの差を感じてしまうのか、
どれぐらい話せたら大丈夫なのか。
その原因や、ママがしてあげられることは何か、
まとめてみました。
1歳児は単語獲得期
それまで「あー、うー」しか音を
発していなかった赤ちゃんが、
意味のある音(有意語)を発するのが、
1歳前後といわれています。
「マンマ」「ワンワン」などの
単語を少しずつ表現していく時期です。
では言葉に出てこない物の名前、言葉の意味を、
赤ちゃんは分かっていないのでしょうか?
そうではありません。
ママが「おいで」と言えば、真っすぐに
向かってきます。名前を呼ぶと動きを止めたり、
振り返ることもあるでしょう。
たとえ言葉に出ていなくても、
大人には想像出来ない程の言葉や物の名前など、
赤ちゃんははたくさんの情報を
「言葉のバケツ」の中に収集しています。
お散歩に出た際に、同じモノを見て指さしながら
「お花、きれいだね」「ワンワンがいるよ」
など、短く分かりやすい言葉で
話しかけてあげて下さい。
その時に言葉は出なくても、
赤ちゃんの言葉のバケツの中に
どんどん入っていくはずです。
発声時期はいつ?
では実際に言葉が出てくるのはいつなのか。
だいたい1歳半ぐらいで出てくるといわれています。
1歳半健診では、5つぐらいの言葉が出るかどうか、
身近な物の名前が分かるかなどの、
幾つかのチェック項目があり、
「言葉が遅いみたいですね」と
健診で言われて不安になるママもいるでしょう。
勿論、医師や看護師の方の意見は大事ですが、
身体的に特別な注意事項がなく、
子どもが元気であれば、必要以上に
不安に駆られる心配もないのでは思います。
1歳〜3歳の間はあまり話すことはなく、
2単語が出始めたのが年少組への入園の直前。
入園してすぐに驚くほど言葉が増えて、
気づけばおしゃべりになったという
子もたくさんいます。
言葉のバケツの大きさは個々に異なります。
バケツから中身が飛び出す時期に
ズレがあっても、何の不思議もありません。
気をつけたいママの行動
言葉を発することはなくとも、
赤ちゃんなりの意思表示は
0歳の頃から始まっています。
泣いたり笑ったり、かまってほしい時には
手を伸ばしたり、眠い時には頭を
擦りつけてきたりすることもあります。
そんな時に
「抱っこしてほしいの?」
「ネンネしたいの?」
など、赤ちゃんの気持ちをママが言葉に
出して言ってみて下さい。
ある日突然「抱っこ」「ネンネ」など
の言葉が出てくるかもしれません。
言葉に出して言うことが出来たら、
「ちゃんと言えたね。エライね」
と褒めてあげましょう。
何となく赤ちゃんが要求していることが
分かったとしても、ママが先に行動を
起こしてしまうと、赤ちゃんは
「ママは何も言わなくても分かってくれる」
と安心して、自分から伝える努力をして
くれなくなることがあります。
可能な限り、赤ちゃんのアクションを待ってから、
言葉に出してあげた方が、
言葉の発達を促すには効果的なようです。
面倒見のいいお兄ちゃん・お姉ちゃんが
いる場合も、同じようなことが起こります。
一緒に遊んで話しかけてくれること嬉しいこと
ですが、下の子の気持ちを先回りして
言ってしまうのではなく、
何らかのサインを受け取ってから、
リアクションを返してあげられるように、
話してあげられるといいですね。
気になる病気や障害
先に述べた通り、言葉のバケツの
大きさは人それぞれです。
1歳後半になってもほとんど
単語が出てこない子もありますがが、
少し気を付けたい病気もあります。
風邪をひきやすい、もしくは鼻が
詰まりやすい赤ちゃんの場合、
慢性的な中耳炎になっていて、
声が聞こえない(難聴)ために
言葉が遅れる場合もあるそうです。
0歳児で発症した高熱などが原因で、
気づかないうちに難聴になって
しまっているという可能性もあります。
後ろから名前を呼ばれても振り向かない、
音に対しての反応速度が遅いなどの
気になる点ががあるようでしたら、
小児科・耳鼻科の医師に一度相談
された方がよいと思われます。
言語障害をはじめとする発達障害により
言葉が遅くなる場合もありますが、
明らかな身体的異常を医師から
指摘されていないならば、
1歳・2歳で言葉が出ていなくても、
発達障害と判断することはできません。
1歳・2歳は全てが未発達だからです。
疑心暗鬼に駆られてママが落ち込んだり、
いろいろな病院に行って検査を
受けたりすることの方が、
赤ちゃんにストレスを与え、
成長を妨げる結果になることもあります。
「のんびり屋さんなんだね」
ぐらいの気持ちで、成長を見守っていきましょう。
「言葉」について まとめ
言葉は相手に何かを伝えるための
手段の1つに過ぎません。
大人でも、言葉で伝える以外に、
文字を書いたり、ラインのスタンプで
表現したり、幾つかの手段を使いますよね。
赤ちゃんも同じです。
視線や表情、身振り手ぶりなどで、
何か伝えようとしてくれていれば、
1歳の時点で多くの言葉を
発していなくてもいいのです。
もし何かを訴えているらしい素振りをみせて、
ママがそれが何か分からないならば、
「一生懸命伝えてくれてるのに、
分かってあげれなくてゴメンね」
「○○ちゃんのことを分かりたいから、
諦めずにお話してね」
と、ママも分かってあげたいんだという
気持ちを伝えてあげてほしいと思います。
言葉が通じなくとも、気持ちは必ず伝わります。
1歳は言葉という知識や技術を
養うだけの期間ではなく、心を育てる期間です。
情緒豊かに、健やかに育った子供の
言葉のバケツが溢れた時には、
朝起きてから寝るまでの出来事を全部、
ママが聞くのが大変になるくらい、
話してくれるのではないでしょうか。
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