新生児一過性多呼吸とは？後遺症は？原因、治療、症状について

私の息子は出産後に医師から
新生児一過性多呼吸だと診断されました。

新生児一過性多呼吸になってしまった原因は
出産予定日よりも１ヶ月早い早産だった
ということや出産所要時間が４時間という
スピード出産だったことも関係しているようです。

体重も２５００グラム以下だったため低体重出生児でした。

新生児にはよくある症状だそうですが
実際に産まれたばかりの我が子が苦しんでいる
姿をみるとなんとも言えない悲しい気持ちになりました。

一過性多呼吸は誰にでも起こりうる症状ですので
これから出産を迎える人や
現在一過性多呼吸だと診断された人は
是非知っておいて欲しいと思います。

新生児の一過性多呼吸は
肺の中にある肺液の吸収がおくれ
出生後に過剰な液体が残ってしまうことで
一時的な呼吸困難が起こって
血液中の酸素濃度が低くなってしまう病気です。

産まれる前の胎児は
肺の中が液体でいっぱいになってます。
産まれた時には肺は空気で満たされ
肺呼吸ができるようにならなければいけませんが
一過性多呼吸は肺の中に液体が残ったままになってしまい
呼吸が上手にできなくなってしまいます。

そのため、この液体は産まれた
直後に肺から排出してあげなければいけません。

通常、液体のほとんどは、経腟分娩中に産道を通ることで
胸部に圧がかかり肺から排出されます。

更に、細胞により肺液の吸収が行われます。
これが行われないと、一過性多呼吸となり呼吸は速くなって
血液中の酸素が低下した状態で酸素が十分にないと
顔や唇の上部の皮膚が青みがかったような色になります。

陣痛がなく産道を通らない帝王切開に症状が出やすいのはこのためです。
一過性多呼吸の新生児は、呼吸が速くなったり
息を吸い込む際に胸壁がくぼんだりし、呼吸困難を起こします。

診断は、胸部X線検査を行うことで肺の液体が確認されて診断されます。
一過性多呼吸の症状がある多くの新生児は２～３日程度で治ります。

治療として、酸素の投与は多くの新生児に行われますが
まれに人口呼吸器の補助が必要になる新生児もいます。

呼吸が上手にできないとなると脳の心配がありますが
一過性多呼吸は特に後遺症害を残すことは
ありませんので安心してください。

一過性という名前の通り長期にわたることはほとんどありません。

新生児一過性多呼吸は帝王切開で産まれた
新生児や予定よりも数週間早く産まれた新生児
正期産で予定通りに産まれた新生児に起こります。

帝王切開時に陣痛を感じなかった場合は特に起こりやすいです。
また、陣痛があまりなかったり、スピード出産の場合は
産道を通る時に肺の液体を排出したり吸収しきらない
場合があるそうで一過性多呼吸が起こりやすくなります。

低出生体重児にも症状が出やすいようです。

私の息子の場合は２、３日では良くならず
完治するまでに１週間もかかりました。

その間、ずっとNICUに入院していました。
まれに、長くまってしまう新生児もいるようです。

予防するというよりは、妊娠中に
最低限守るべきことが大切になります。

妊婦検診は忘れずに欠かさず受診するようにしてください。
また、つわりが落ち着いてきたら健康的で
バランスの良い食事を心がけるようにしましょう。

もちろん喫煙や飲酒をしてはいけません。
そして、病気や色々なトラブルの予防として
手洗いうがいやマスクの着用をしましょう。

もしも体調を崩してしまった場合には
病院にかかり妊娠中でも飲める薬を処方してもらってください。

処方されていない薬を勝手に服用することがないように注意しましょう。
できるだけ、疲れやストレスを
ためこまないように気を付けて生活してください。

普段の生活を注意することで
早産や帝王切開になる可能性を
出来るだけ減らし新生児一過性多呼吸を予防しましょう。