子供の滲出性中耳炎の原因、症状、治療法は?
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)とは
鼓膜より奥にある中耳部分に滲出液が溜まる中耳炎の事です。
発熱や痛みなどをほとんど伴わないため、罹患していても分かりにくいです。
大人の場合は、片耳がなりますが、
子供の場合は同時に両耳が中耳炎になることが多いです。
滲出性中耳炎原因・症状は?
原因は、分かりやすく言うと、中耳炎が長引いたため、罹患するのです。
症状としては、返事が悪かったり、テレビの音を大きくしたり、
呼んでも振り向かなかったりと難聴の症状が主な症状となります。
音をきちんと拾えてない状態が続くことで気づくことが多いです。
滲出性中耳炎の治療とは?
耳・鼻・喉の治療が必要となります。
滲出性中耳炎の場合は、中耳炎が長引いた状態のため、鼓膜の陥没などがあると、
どうしても薬だけでの治療では難しく、鼓膜切開や通気処置が必要となります。
比較的幼児期は繰り返すことが多く、8歳ぐらいには落ち着くと言われています。
鼓膜切開をしても再発する場合は、常時通気するようにチューブを挿入し、
通気をよくするため、定期的に耳鼻科にかかる必要があります。
それと同時に、水が入らないように注意をしなければならないため
お風呂やプールなどは、耳栓をすることが絶対条件となります。
・鼓膜切開は癖になるの??
私も、癖になると聞いたことがあったのですが、
それはどうも間違いのようです。
切開が癖になるわけではなく、繰り返すため、鼓膜切開するほうが
回復が早いです。
滲出性中耳炎はプールは入れないの??
鼻や口からの細菌感染により、悪化する可能性はあります。
絶対禁止ということではありませんが、できるだけリスクを減らすために、控えましょう。
どうしてもの時は、耳栓をすることが必須になります。
実は、自然治癒する滲出性中耳炎ですが、放置は、どちらにしてもよくありません。
滲出性中耳炎を放置しておくと、慢性中耳炎を起こしてしまいます。
慢性中耳炎は、鼓膜に穴が開いてしまったままふさがらない状態となります。
目と耳と鼻は、自然治癒を期待して放置することはかなりの危険行為です。
経過観察であればよいですが、専門医にきちんとかかり、診察を受けることをお勧めします。
滲出性中耳炎はよくある病気
中耳炎になりやすい子供は、本当に癖になりますよね。
耳鼻科通いも大変です。ですが、中耳炎は小さい子供はよくかかる病気の1つです。
耳と鼻と口はつながっているのけれど、子供の時は、まだまだ未発達です。
ただ、中耳炎悪化によるもののため、聞こえにくなどの症状は、
長期間放置しておくと、良いことはありません。
気が付くまでにも時間を要すると思います。
呼びかけてみて反応が悪かったり、いつもと違っているときは、
一度耳鼻科を受診してみてくださいね♪
早めの治療を
罹患しないことに越したことはないけれど、未発達の時は、どうしてもかかりやすい
中耳炎です。
なるべく、風邪などを長引かせないようにしましょう。
子供の状態をきちんと把握しましょう。
子供にとって耳鼻科は怖いところ、鼓膜切開は嫌だと思うところだと思います。
そういう状況にならないためにも、未然に防げるよう、ひと工夫してみませんか♪
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