２歳、３歳児の自閉症～保育園児に多かった５つの特徴と対応～

子どもがどんどん集団生活に入っていくように
なると、他の子と比べたりして
何か違うのでは？と気になる方
もおられると思います。

他にも、市町村で行われている
子どもの健康診査などで
保健師の方から指摘されたり・・。

発達障害と一言で言っても
その種類はたくさんあり
同じ自閉症でも子ども一人ひとりによって
特性が違うので対応が違ったりします。

今回は保育士をしてきた中で多かった
２、３歳児の自閉症の子の特徴
少し紹介したいと思います。

自閉症とは３歳くらいまでに
現れ、社会性や対人関係の障害、
コミュニケーションや
言葉の発達の遅れがあったり
行動や興味の偏りという事が
特徴としてみられます。

例えば、人の気持ちをくみ取る
ことが苦手であったり、発語や言葉の発達が
健常児に比べて遅かったり
特定のおもちゃや行動（線に沿って走る等）に
こだわりがあったり・・・と1人1人様々です。

最近耳にする機会が増えてきた
アスペルガー症候群も自閉症の一種です。

アスペルガーの子どもは人の表情や気持ちを
読み取ることが苦手です。

２、３歳の子どもたちはそもそもまだまだ
自分本位で他者の気持ちまで
くみ取ることが難しい時期です。

なので、アスペルガーの
特徴が顕著に目立つように
なってくるのは３歳の後半くらいだと思います。

私が保育士をしていて受け持ってきた
子の中にも自閉症の子はいました。

ただ、自閉症と言っても
子どもによって特徴は様々。

私が保育士をしてきた中で多かった特徴は

・目が合わない
・じっとしていることが苦手
・午睡ができない（眠りが浅い）
・食の好みに偏りがある
・気持ちの切り替えが難しい

というものがあります。
どれも子どもにはありがちな姿ですが
成長と共に少しずつ周りに目を向けたり
気持ちの折り合いをつけられる
ようになっていくものです。

また、自閉症児は感覚が
健常児よりも敏感なので感触遊びにひどい
嫌悪感を持つ子も多かったです。

これも一人ひとりにあった
声かけや気持ちの発散、
落ち着かせ方をいろいろと
試していくことが大事だと思います。

自閉症児には否定的な言葉は
使わない方がよいです。

例えば「走らない！」ではなく
「歩いてね」
「行ってはいけない！」
ではなく「あっちに行ってみようか？」
など、なるべく気持ちが安定して
過ごせる環境を作ってあげることが大事です。

育てにくいなと感じることは悪いことではありません。
きっと母親なら誰もが感じることです。

ですが、いつになってもそれが解消されない場合や
保育園に通っている場合は
園の方から話があるかもしれません。

そんな時は市区町村の
保健センターに相談してみる
あるいは、保育園に通っている場合は
保育士に相談してみれば園の方から
巡回相談と言って専門の先生に
診てもらえる機会を用意したり、
専門の機関につないで
くれる場合もあります。

まずは発達検査で子どもの発達を
見てもらい必要な場合は
療育センターでそれぞれの
特性にあった療育を受ける
ことができる場合があります。

ですが、発達検査などは順番待ちですぐに
順番が回ってこないことが多いので、
気になる点があれば、
早めに相談した方が良いと思います。

２、３歳児は自閉症の
特徴が顕著に出だすので
１歳児でもしかしたら・・・
と思っていた子も
やっぱり・・・ということが
よくある時期です。

しかし、２、３歳児というのは
急速に自我が知恵も発達する時期で
子どもにも様々な葛藤があり
親も頭を抱えることが
多い時期でもあります。

言うことを聞かないから。
言葉が出るのが遅いから。
というのも一概に発達の遅れを
疑うのではなく長い目で見て
今やりたいことがあるから
聞こえないふりをしているんだなとか
他の子よりは遅いけど
こちらが言っていることは
分かっているなとか総合的に見て
判断することが大事だと思います。

保育園や幼稚園に通っている人は
先生に相談してみるとそれぞれにあった
声かけや援助の仕方を教えてもらえることも
あると思うので相談してみると良いと思います。

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