１歳半のイヤイヤ期～原因や上手に付き合う方法～

１歳半のイヤイヤ期はいつまで続くの？

新生児の頃は寝てばかりいた
赤ちゃんもハイハイを始めたり、
1人でつかまり立ちができるようになったり
離乳食を開始して様々な食事が
始まったり、その成長は本当に楽しいですよね。

親にとっては楽しい成長もあれば、
悩み始める成長もあります。
そのうちの一つが１歳半頃に現れだす
イヤイヤ期でしょう。今まで素直だと思っていた
赤ちゃんが急にイヤイヤを繰り返すと
ママはびっくりしますよね。

そして、それが毎日続くとさすがに疲労してきます。
イヤイヤ期はどうして起こるのでしょうか？
また、いつまで続くのでしょうか？

イヤイヤ期真っ最中のママにも、
これからイヤイヤ期を迎えるママにも
子どものイヤイヤ期の特徴を把握できるように
まとめてみました。

何でも「はーい！」と答えていた赤ちゃんが
急にイヤイヤを始めるのは、実は成長段階で
とても大事なステップの一つなのです。
これまでの赤ちゃんは世界の中心がママでした。

ママからの情報を一歩的に受け取るだけの
立場だったのです。これが、赤ちゃんも一人で
行動できるようになり、自分から動きを
発するようになります。
ママだけの世界から外の世界に踏み込む
第一歩がイヤイヤ期なんですね。

「ご飯食べよう」と声掛けをしても「イヤ！」

「お着替えしよう」と声掛けをしても「イヤ！」

「これで遊ぼう」とおもちゃを差し出しても「イヤ！」

子どもの成長の大事なステップだとわかって
いても１日中この調子だとママも疲れてしまいます。
そこで大事なのはイヤイヤ期の子どもとの
上手な付き合い方を把握する事です。

イヤイヤと言い続ける子どもに対して親が
してあげられる大事なことは子どものイヤ！
という気持ちをきちんと汲んであげる事です。

「○○しようね」と声を掛けて「イヤ！」と返ってきた時に
「そんなにイヤイヤばっかり言う子は知りません！」
と言ってしまったり「ママはそんな子嫌いです！」
と拒絶してしまうと子どもは自分はダメな子、
ママに嫌われる子、と思い込むようになり
せっかく芽生えてきた自我を潰してしまう事になります。

「そうだね、これイヤだね。」と子どものイヤ！
を一度くみ取ってあげる事で
ママは分かってくれているんだ、と
子どもも理解するようになるのです。

ママも子どもに対して禁止する事は最低限に
してみましょう。命の危険性があるものや、
周囲の人に迷惑をかけるもの以外は
禁止するべきですが、その他の物事は
子どもの意見を尊重してあげる事も大切です。

例えば、火を使っているコンロで遊んでいると、
それはきちんと叱るべきです。また、公共の場で
周囲の迷惑になるような行為をしている時も同様です。

しかし、この服がイヤ！や、これ食べたくない！
と主張している時は受け入れてあげる余裕も大切です。
「イヤだねー。」とママが同調してあげる事で
納得してそのまま着替えを始めてくれたり
食事を進めてくれる場合もあります。

また、叱る時もダラダラと叱ったり、後で
思い出したように叱る事は子どもには伝わりません。
簡潔に何がダメだったのか分かりやすく
その場で叱るようにしましょう。

１歳半頃の子どもの脳内はまだ記憶を
上手に整理する事ができません。
３０分以上前の事を叱られても、子どもには
きちんと伝わらずママが怒っている、
としか理解できないのです。
その場で短く要点を抑えて叱るようにしてあげましょう。

ママや周囲の大人にとっては
「ついに来たか、イヤイヤ期！」
と思ってしまう時期ですが子どもにとっては世界が
広がっていく大きな成長の一つです。
ダメな事をダメと叱る事も必要です。

しかし、子どもの気持ちを正面から
受け止めてあげる事も大切なのです。
この時期特有の成長の証なので、
ママも周りの人に助けてもらいながら
子どもに対して、余裕を持てるようにしましょう。

どうしても癇癪がひどい場合や手に負えない時は
専門機関やかかりつけ医に相談してみる事も良いですね。
1人で悩まずに周囲に相談して、
楽に向き合える状態にしておきましょう。