１歳児、わがままの原因や対応について

可愛いわが子が産まれてきてくれてから早１年。
あんなに小さくて軽い赤ちゃんだったのに、
気付けばもうこんなにも大きくなっている、
こどもの成長ってすごいですよね。

しかし、大きくなるにつれてママを
困らせるのが子どものわがまま。
今回はそんな１歳児のわがままに
ついて、原因や対応を紹介していきたいと
思います。

１歳ってこんな時期

産まれてきてから一年で、赤ちゃんは
これ以上ないスピードで成長を
遂げてきました。

体の大きさはもちろんのこと、
１歳になると早い子では歩き始める
子もいますし、一歳～二歳にかけ
ては言葉も少しずつ出始めてきます。

手先もだいぶ器用になり、指先をつかって
物を摘まんだり、絵本をめくることだって
出来るようになります。

好奇心もますます旺盛になり、
なんでも気になって触ってみたい、
舐めてみたい時期。

「危ない、怖い、汚い」というような
概念が身に着くのはもう少し先なのです。
ママはこの時期本当に子どもから
目が離せなくなりますよね。

ですが、気持ちはまだまだ甘えん坊。
ママが大好きで離れたくなくて、
少しでも姿が見えなくなると
不安で泣き出してしまう子も
多いと思います。

この時期の子どもにとっては、
自分と信頼出来る人（＝ママ）が
世界の全てなのです。

１歳児のわがまま

さて、そんな好奇心と甘えん坊の
かたまりのような１歳児は、
わがままだって人一倍。

「ちょっと前まではそんなことな
かったのになんで！？」と困って
しまうことも多いでしょう。

それは、この頃から徐々に子ども
に「自我」が芽生え始めてくるからなのです。

今までは特段疑問を持たず、ママの
言うことをすんなりと受け入れ
てきた赤ちゃんでしたが、１歳ともなると
「自分はこうしたい」、「これは嫌だ」
という自己主張が出てきます。

食事で好きなものしか食べない、
触ってはいけないものが触りたくてゴネる、
お風呂に入りたくない…

などなど、そしてそのうち
全部が全部嫌になって、寝こ
ろびながら全身でイヤイヤを
アピールする…よくある光景ですよね。

これらは「自分の気持ち」が
だんだんと成長してきて、それを
ママにもわかってほしいという
現れからくるものなのです。

また、この頃の子どもは、
ごはんを手づかみやスプーンなど
自分で食べることが出来たり、
早ければ簡単な着替えなどが
出来るようになる子もいます。

少しずつですが自分で出来ることが
増えていく一方で、まだなかなか
完璧には出来ないという現状。

「やりたいのに出来ない」その
ジレンマから来るわがままも
あることでしょう。

更に、甘えん坊であることも
わがままに拍車をかけることがありますね。
自分で歩けるようになったのに、
抱っこをせがむ子も多いことでしょう。

「出来るけど、やってほしい。甘えたい。」
そんな気持ちも１歳の
子どもには、あるようです。

しっかりと気持ちを受け止めることが大事

では、このような子どものわがままに対し、
ママはどのように接したら良いのでしょうか。

第一に、そのときの
子どもの気持ちをしっかりと
受け止めてあげることが大切です。

１歳児は、まだ自分の気持ちの
全てをママに伝えることはできません。
「イヤ」や「ダメ」と言った単語の
中に、たくさんの意味を詰め込んでいるのです。

それらをママがしっかりと受け止めて、
言えなかった気持ちを
「○○したかったんだね」と代弁してあ
げましょう。そうすることで、
子どもは「ママはわかってくれた」と安
心することが出来るのです。

但し、ここで言う「受け止める」
とは、「わがままを容認する」と
いうことではありません。

時にはある程度わがままに
付き合ってあげることも良いですが、
どうしてもダメなときや、
危険が伴うときもあるかと思います。

そんなときは、気持ちを
受け止めたあとに、
「でも○○だから、出来ないんだよ」
と説明をしてあげましょう。

１歳くらいになると、
大人の言っていることが
少しずつ理解出来るように
なってきます。
泣きわめいてどうしようもない時は、
少し落ち着くのを待ってから
お話すると良いですよ。

全てを理解することは
まだ難しいですが、
だからと言って頭ごなしに
「いい加減にして！」と注意し
たり、怒ったりすることは
避けるようにしましょう。

一歳でも、その小さな頭で一生懸命
ママの言うことを理解しようと
しているのです。

わがままは発達における重要段階

毎日のようにママを困らせる
「わがまま」ですが、
子どもの発達段階においては
とっても重要なことなのです。

産まれてすぐは、「お腹がすいた」
や「眠い」という生理的欲求を
泣くことでしか訴えることの
出来なかった赤ちゃん。

しかし、だんだんと声を出したり
身振り手振りをすることで、
生理的欲求以外の欲求も
伝えられるようになってきます。

そして、自分の欲求を相手に伝える
ことで、相手がどんな反応をするか
を学ぶことが出来るのです。

更に、自分の欲求が通らなかった
ときには泣いて駄々をこねることも
多々あるかと思いますが、ママに
その気持ちを受け止めてもらうこと
によって、少しずつ自分でも気持ち
に折り合いをつけることが
出来るようになります。

そのような経験を積んでいくことで、
感情のコントロールが出来るように
なっていくのですね。

このように、子どものわがままは
健全な発達を促すべく役割を持って
いる大切なものでもあるのです。

子どもはみんなママが大好き

手の施しようがないくらいの
我が子のわがままに、
イライラしてしまうことも
あるかと思います。

ただ、わかって頂きたいのは、何も
ママが嫌いだから駄々を
こねているのではないということ。

子どもはみんなママが大好き。
好きで好きで仕方がなくて、
信頼しているからこそ
反応を試したくなる、
甘えてみたくなるものなのです。

そんなわがままな時期にもいつか
終わりはきます。
「今はこんな時期」と
ある程度割り切って、
上手に付き合っていけると良いですね。

１歳児、わがままの原因や対応について